
ローソク足
ローソク足は、「始値」「高値」「安値」「終値」の4本の値を用いて一本の足をとする日本独自のチャートです。ローソク足は、FXのチャートの中で最も使われている基本中の基本のチャートです。
値動きや相場の強弱を把握しやすい為、海外でも多くの方に広く使われています。
世界中のトレーダーはこのローソク足で相場の動きを確認しています。
ローソク足の1本1本を「足(あし)」と呼び、期間によって呼び名が変わります。
ローソク足1本が1日の値動きを示す場合は「日足(ひあし)」、1週間では「週足(しゅうあし)」、1カ月では「月足(つきあし)」、1年では「年足(ねんあし)」と呼ばれます。
FXでは1時間単位の「時間足(じかんあし)」や、分単位の「分足(ふんあし)」等もあります。
ローソク足で期間内の始値、終値、高値、安値を表すことができ、相場の動きが確認できるようになっています。
始値
ある期間で最初についた価格のこと
終値
その期間で最後についた価格のこと
高値
ある期間の中で一番高い値段のこと
安値
ある期間の中で一番安い値段のこと
始値よりも値段が上昇し、終値が高いローソクを「陽線」と言います。
始値より下落し、終値が低いローソクを「陰線」と言います。
- 相場の反転のを示す足
価格の値動きは上下しながら動くことが多いという性質があります。
価格の方向がいつ変わるかを予想することができれば、多くの利益を得ることができます。
今回ご紹介する足の形は過去の値動きのチャートパターンから、相場の流れが大きく変わる可能性を示唆するものです。
もちろん必ず流れが変わるというものではありません。価格の動きからは、上昇、下落のピークを迎えているということで、流れが変わる可能性に注意を払わなければならないと考えられているものです。
実際の過去のチャートを確認し、その後、どのような値動きとなったかをみていきましょう。
同時線
同時線は実体が短く、上下にヒゲが付いた漢字の十字のような足のことです。
買いと売りの力が均衡し、相場が押し問答されたような状態であり、トレンドがピークに達している可能性を示唆しています。
このため、上昇時、下落時のどちらで出現しても、価格のトレンドが転換する可能性があると考えられる足です。
- 高値圏で出ると下落に転じる可能性がある足
上ヒゲが長いローソク足
上ヒゲが長いということは高値を試したものの、売りの圧力が強く、押し戻されてしまったということを示唆しています。
高値あたりでこのような足が出てくると、上昇過程で形成された買いポジションの保有者が、上昇のピークと捉え、大量の利益確定売りが実施された可能性が高く、その後、含み益が減ることを恐れた買いポジションの保有者の利益確定や損切りなどが増え、下落に転じる可能性がある状態と考えることができます。
下ヒゲが長いローソク足
下ヒゲが長いということは、下がったところでは買いが入る強い相場を示唆していますが、高値付近で出現したときは注意が必要です。
長い下ヒゲが付くということは、一時的に、利益確定の売りが強まったということで、高値のピークと捉えた参加者が出てきたということです。
高値付近で推移しているということは、市場では買いポジションの方が優勢な状況と判断できます。
このような状況下で利益確定が入りだしたということは、再度、高値をとりに行く動きとなったときに、また、利益確定の売りが入ってくる可能性があり、流れが下落方向に転換する可能性が出てきているということになります。
大陰線
大陰線は長い陰線のことを言います。
どのくらいの長さから大陰線と言われるかはその周りの足を基準に考えるため、具体的な長さを示すことはできませんが、チャートを多数見ていくうちに徐々に感覚がつかめてくると思います。
- 安値圏で出ると反発に転じる可能性がある足
下ヒゲの長い足
高値付近で下ヒゲの長い足が出現した場合は高値のピークの可能性を示唆していましたが、安値圏で出てきた場合は少し意味合いが違います。
下落したところで利益確定の買いが多く入っていたような状態を示唆しており、下落トレンドに終わりを迎える可能性を示している状態となります。
つまり、これ以上下がらないと捉えた参加者の利益確定買いが多く出た基準とはいえ、反転の可能性が高まり、下ヒゲの先が今後のサポートとなります。
一本ではなく、複数の下ヒゲのローソク足となったり、十字などと併せて出現することもよくあり、併せて出現すると、反発の可能性がかなり高まります。
上ヒゲの長い足
上ヒゲの長い足は前述の通り、高値圏で出現した場合は利益確定に押されるような動きとなっており、その後、下落基調に転じる可能性を示唆するものでしたが、安値圏で出現したときは、少し意味が異なります。
つまり、安値圏で出現した場合は、下落基調がピークと考えた利益確定の買いが増えたこと、再度売りが強まったものの、下落の勢いは以前よりも弱まっていることが多く、その後、利益確定が入りやすい状況になり、反発の可能性が高まっていると言えます。
大陽線
大きく長めな陽線を大陽線といいます。
安値圏で大陽線が出現した後は上昇基調になる可能性が高まっているといえます。
どれぐらいの値動きが大陽線となるかは大陰線と同様にその前後の変動により異なりがあるため、具体的な長さをあらわすことはできないので、チャートを見ながら、感覚的に覚えていくことが重要です。
- ローソク足チャートの見方のまとめ
ローソク足のチャートは実体といわれる四角とヒゲと呼ばれるものの組み合わせで四本値の推移を示しています。
ローソクの形状と出現するタイミングで相場の反転の可能性を確認する事ができます。同じ形状の足でも出現する局面によって意味合いが異なるものもあるため、どのような状況で出現したかということをしっかりと分析する必要があります。
相場の反転は相場分析を行う上で重要な情報の一つであり、エントリータイミングや利確ポイントを探る際に大いに役立つでしょう。
また、ローソク足が一本の形状で判断する場合だけでなく、前後の2本以上を組み合わせて、今後の相場の方向性や強さを判断することもあります。
「酒田五法」と呼ばれるチャートパターンの分析方法は、ローソク足分析の中でも特に人気です。
それはまた別のお話。
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