- FXとは
日本円を海外の通貨に両替する取引を「外国為替取引」とよびます。たとえば日本円を米ドルに交換することを「ドル買い」または「円売り」といいます。これによって毎日のように、各国の通貨価値は刻一刻と変わっていきますので、例えば、米ドルが100円だったり、101円だったりします。この価格変動にによる投資がFXです。1米ドル=100円で買ったとします。これを1米ドル=101円で売ったとすれば、1円の利益が出ます。これを為替による差益といい、FXはこの為替差益の取引です。FXは数多くの通貨の組み合わせで取引が行なえます。
- FXの良い点 悪い点
FXの魅力は少額資金でスタートできることです。少額の資金で多額の資金を動かせるところがFXの魅力となります。しかし、リスクもあります。投じた金額の何倍もの利益を得る代わりに、何倍もの損失が出ることもあります。いかにリスクを抑えるかが非常に重要です。はじめは、円だけを取引し、徐々に対象通貨を増やしていきましょう。FXの場合、株式のように企業情報を調査する必要はなく、チャート(テクニカル)と経済の流れ(ファンダメンタル)で判断します。相場を動かす要因すなわち、投資家が注目すべきもの(経済指標等)を調査する事が重要となります。FXは数時間や、数十分等、短期の売買でも利益を生むことが可能です、日々値動きをチェックし、相場の流れをチェックしておきましょう。
- 少額資金で大きな運用ができるメリット
FX取引には専用の証券会社に口座を開設する必要があります。取引には、先にお金を担保として「証拠金」を預けることになります。この証拠金を使って、預けた資金の何倍もの通貨を買い付けられるのです。通貨は、米ドルなら100円の水準から1円値動きしただけでも大きな変動となります。ただし、1円の値動きでは投資の旨味がありません。そこでFXでは、預けた資金の何倍もの金額を動かすことができます。これをレバレッジ取引といいます。100万円の証拠金で1000万円の取引を行なう場合「レバレッジ10倍」といいます。レバレッジは大きいほど、損益の金額が大きくなるのです。
- 為替相場は24時間取引
為替は、株式取引における証券取引所のような取引所は存在しません。世界各地にある銀行での為替取引がされています。ですのでFXは、月曜の朝から金曜の深夜まで、平日であれば24時間為替取引ができるようになっているのです。株式投資と違って、平日の日中は時間が取れないサラリーマンでも、帰宅してから夜に取引ができます。欧米の銀行が開くのは日本時間では夜中となり、そのため主要通貨である米ドルやユーロは日本の夜に活発な取引となります。自分のライフスタイルに合わせて、好きな時間に取引ができるのも魅力です。
- 金利差で利息を得ることも
外貨預金とは、より金利の高い外国の通貨で預金することで利息を狙うものです。FXでもこの利息を受け取ることが可能です。これは低金利の通貨を売る、高金利の通貨を買う場合、その金利の差分を受け取ることができます。日本円を売って高金利の通貨を買えば、その金利差分の利息を受け取れます。レバレッジもある為、けっして金利も無視できません。この通貨の金利差をスワップといいます。ただし高金利の通貨を売って、低金利の通貨を買ったときは、逆に金利差分を支払わなければなりません。このケースでは売買益を天秤にかけて判断するのです。
- 口座開設と為替取引について
FXの取引を行うには、口座を開設しなければなりません。証券会社は注意が必要です。株式取引の口座があっても、別途FX専用の口座開設が必要です。口座開設は業者のホームページ上で、日本国内業者についてはマイナンバーも必要ですので、通知カードを用意し、確認しておきましょう。
さぁFX取引を行いましょう!
それはまた別のお話。